この記事のまとめ
- 二語文で親子の世界はもっと繋がる
- 日本語も英語も覚えるプロセスは同じ
- 語彙力を高めには感動体験が重要
- 感情が動いた時の言葉は記憶に残る
- おもちゃを使った楽しい会話で言葉を覚える
目次
アンパンマンのことばずかんとは?
最初に下の文章を読んで頂きたいです。
はじめて「ママ」と呼んでくれた
その一言が嬉しかった
話せる言葉が増えるたび、
感動するわたしたち
でも、いつからだろう
「ママ」という言葉に、
優しく返事ができなくなっていた
ママ、ありがとう。
「ママ」だけでは気づけなかった我が子の思い
「ママ」「ありがとう」
二語文で親子の世界はもっと広がる
この動画は「アンパンマン にほんご えいご 二語文も! アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかん SuperDX」というおもちゃのプロモーションビデオです。
簡単におもちゃの説明をすると、
シリーズ売上累計110万台!ことばずかんDXがスーパーDXになって大幅パワーアップ!
「楽しく遊びながらことばが学べる」知育玩具の決定版です!
ことばずかんに二語文が入ってパワーアップ!
日本語、英語、さらに二語文も!
日本語1400語以上、英単語800語以上、二語文350以上!
おしゃべりの数2200種類以上、ページは53ページ!絵本をペンでタッチ!アンパンマンたちがどうぶつ、のりもの、いえのなか、あいうえお、かず・かたち、いろいろなもののなまえや、さらに 「ごはん たべる」「あかい かさ」などの二語文まで教えてくれるよ!
英語はペンのスイッチ1つで切り替えられます。
公式サイト
おしゃべりポスター付!
ことばを覚えはじめ~幼稚園まで長く遊べます。


おもちゃを使って子供の起きた変化
子供が2歳の誕生日の時、家族からこのおもちゃをもらいました。
このおもちゃの事は知らなかったのですが、子供のいる家庭では有名なおもちゃらしく、売上累計100万台を超えるというおもちゃの中ではかなり売れている知育玩具だそうです。
何気なく数ヶ月使用したのですが、気づけば日本語の語彙力が高まり、二語文を話すようになりました。
ただ、英語の単語を覚えたかというとそうではありません 笑
でも上記のプロモーションビデオのように、子供が二語文で自分の意思を伝えられるようになりました。
英語で「Thank you, mmommy」と言ってくれるよりも、日本語で「ママ、ありがとう。」と言ってくれた方が嬉しいです。
たぶん日本人だから日本語で思いを伝えてくれた方がより気持ちが伝わりやすいんだと思います。
このアンパンマンのおもちゃは今でも子供のお気に入りです。
ペンを握って目的のものにタッチするだけで読み上げてくれるので、子供は動物や日常で使用する物の名前を覚えていきます。
子供が1人で遊んでいる時もありますが、我が家では「電車はどれかなー?」という感じで子供に話しかけて、一緒に遊ぶ感じで遊んでいます。
動物園のページが動物をペンでタッチすると鳴き声も出てきます。
音楽会のページではアンパンマンの音楽が流れます。

名前を覚えていくのではなく、動物の鳴き声や楽器の音色などもセットで覚えられるので、本質的に理解が深まっていきます。
肝心の英語の発音はかなり良いですね。
ペンで日本語と英語の切り替えをしてタッチするだけで読み上げてくれるので簡単です。
二語文はいつから話す?
早い子は1歳半ぐらいから話して、大体大体2歳半までに2語文が出てくる子が多いらしいです。
ただ子供って個人差がありますよね。
2歳半を過ぎても話さない子もいますが、言葉や体の発達に関しては個人差があるので心配する必要はないと思います。
私の子供は2歳前には二語文を話し始めました。
「パパ、帰ってきた」
「指、痛い」
「先生、さようなら」
「黄色のピッピ」
「ふた、ちょうだい」
現在2歳3ヶ月ですが、
「パパと、ママと、一緒に、公園行くよ」
「朝、起きたら、一緒に、お散歩、行くよ」
と四語文ぐらい話しています。
私の経験ですが、子供の言葉を増やしていくコツがあると思います。
①ゆっくりと単語数少なく伝えて上げる事
②子供が言葉を発したらオウム返しをしてあげる事
①はインプットですね。
何事もまずインプットが無いと言葉が増えていかないですよね。
言葉をいっぱい教えてあげる事が大事ですが、少しずつゆっくりと教えるのがポイントです。
例えば下の言葉を見てください。
「赤い消防車」
それでは目をつぶって10秒待ってから言葉にしてみてください。
いかがでしょうか?
簡単に言えますよね。笑
ではこちらの言葉はどうでしょうか?
「サラダ、オムライス、サンドイッチ、コロッケ、スパゲッティ、天丼、グラタン」
それでは目をつぶって10秒待ってから言葉にしてみてください。
こちらは難しかったのでは無いでしょうか?
なぜ難しいのかを理解すると、子供への教え方が変わると思います。
言葉を覚える脳のつくり

参照:認知ねっと
まず、先程の言葉を覚えるのは短期記憶という脳の機能を使って人は覚えます。
短期記憶というのはその名の通り、短い期間だけ覚えておける記憶です。
人は全ての事を覚えようとすると脳がパンクしてしまいます。
なので一時的に覚えておけば大丈夫で忘れてもいい事であれば短期記憶を使って覚えます。
先程の「サラダ、オムライス、サンドイッチ、コロッケ、スパゲッティ、天丼、グラタン」という言葉は覚える必要が無いので忘れてしまいます。
しかし、何度も復習をすれば覚える事もできますよね。
恐らく語呂合わせなど覚えやすくする工夫を各々がすると思います。
これは短期記憶から長期記憶に変化している状態です。
学生時代の勉強はこういう方法を使っていた人が多いのではないでしょうか?
人は海馬という器官を使って短期記憶から必要なものとそうじゃないものを選別して長期記憶にしていきます。
子供が言葉を覚えるのも同じです。
同じ単語を何回も教えてあげる事でゆっくりと覚えていきます。
でも、何回も教えてあげていないのに覚えている言葉もありますよね?
それは感情が動いた時に使った言葉は短期記憶ではなく長期記憶として覚えるからです。

ちなみに、日常でイライラする事ってありますよね?
こういうイライラするエピソードはたった一回の出来事なのに簡単には記憶から消されません。
これはエピソード記憶と言われているものです。
感情はポジティブにもネガティブにも動きますが、ネガティブな感情変化の方が記憶に残りやすいですね。
このエピソード記憶を上手く利用する事が、子供が言葉を沢山覚えていくポイントだと思います。
冒頭で紹介したアンパンマンのおもちゃですが、子供が1人で遊んでいる時は短期記憶で覚えていて、親子で一緒に楽しんでいる時はエピソード記憶を使っていると思われます。
子供がパパやママと一緒の楽しんでいる時は感情が動いている時です。
その時に覚えた事ば長期記憶に保存されていくので、記憶に残っていくという事です。
子供が保育園や幼稚園でお友達と遊んでいる時に、お友達が言った言葉をそのまま覚えるのもエピソード記憶ですね。
別の記事で紹介した様に、子供は人を通してではないと言葉を覚えないという研究は、恐らくこの短期記憶/長期記憶が関係しているのかもしれませんね。
英語も二語文で覚えていく

ここまでは日本語を覚えていく仕組みを紹介しましたが、英語の場合はどうでしょう?
英語も日本と同じ流れで覚えていきます。
初めて英語を習った時の事を思い出してみてください。
A、B、C、D〜といったアルファベットを覚えた後は、My、You,We、Nameなどの単語を覚えていきます。
次に「My name」といった二語文を覚えます。
その後に「My name is Masa」といった文章を作れるようになっていきます。
このように使える単語数が増えていく事で文章に使用する単語の数も増えていきます。
「Small Talk」0歳〜4歳の子供はどうやって言葉を覚えていくかを研究した本があります。
そこにはこう書かれていました。
“That” plus object.
“That car” “that duck”“More” plus action or object.
“More hide” “more book”“No” and disappearance/non-existence plus object, person or action.
“No sleep” “No raisins”Person plus object.
“Daddy cake” “Harry shoe”Concept plus object/person.
“Little flower” “cold yogurt”Possessive pronoun/”belonging” word plus object or person.
“My grandad” “Mommy plate”Object or person plus action.
“Baby cry” “cat meow”Action/object/person plus location word.
“Go down” “cat in”Question word plus object or person.
“Where Mommy?” “who that?”
これは子供だけではなく大人も同じ流れで英語を覚えていくと思います。
実際に自分もDMM英会話を始めた当初は、
- Hello.
- My name is Masa.
- Nice to me to.
- I live in Tokyo.
- I have a family.
- My hobby is watching movies.
など、簡単な表現しかできませんでした。
しかし慣れてくると、
- I’m sorry,there is something wrong with my laptop.
- Would you wait a little?
- I’ll try to reboot it.
など言える様になりました。 上記はよくインターネット回線が重くなった時に言っている言葉ですね。笑
もちろん最初はこんな文章を言えませんでした。
インターネットが上手く繋がらずDMM英会話の先生に迷惑をかけた事があり、その後に辞書で調べて自分で文章を作ってみました。
しかし、一度文章を作っただけではやはり次の時にこの文章を言うのは難しく、片言の英語になってしまいました。
ただ、何度もこの文章を言う機会があったので、無意識に反復練習の様な状態になり、徐々に覚えていきました。
これは短期記憶から長期記憶に変化したという事ですね。
でも、一度しか聞いていない英語のフレーズでも覚えているものってありますよね?
私のはDMM英会話の先生が教えてくれた「Age is just a number.」というフレーズは一回で覚えました。
日本には無い考え方で自分の中では新しい発見として記憶されました。
これはエピソード記憶ですね。
感情が動いた瞬間に長期記憶に刻まれたんだと思います。
もう一つ一回で覚えたフレーズがあります。
Experience is teacher.
経験は先生のように色んな事を教えてくれる、という意味です。
私としてはかなり的を得ている表現だと思います。
いくら本や動画で英語を覚えたとしても、実際に英語を使った機会がなければ英語は話せません。
しかし、本や動画で英語を勉強した事がない人でも日常に英語を使う機会が多い人は英語を話せます。
実際に英語を使う体験をして、そこで上手く伝えられた経験や伝えたい事が伝えられなかった経験が、英語力を鍛えていくという事です。
最後に
言葉は自分の考えや思いを人に伝える素晴らしいツールです。
しかし、言葉を覚える事はゴールではなく、言葉の覚え方もとても重要な過程です。
簡単で短い単語を使って笑顔で子供と会話をする事が子供の語彙力を高めるベストな方法だと思います。
この記事で紹介しているアンパンマンのおもちゃは、親子で会話をしながら言葉を覚えられるすばらしいおもちゃだと思います。
もう既にお持ちの方は、使い方を変えて子供と一緒に楽しんでみてください。
まだお持ちではない方は、少し高いですがぜひ購入して子供とのコミュニケーションを増やして頂ければと思います。