ネイティブ英語は世界的に分かりづらい?
子供にネイティブ英語を覚えさせる必要はない理由



この記事のまとめ

  • 世界で英語を話す人の7割が非ネイティブ
  • ネイティブの英語は世界的に伝わりにくい英語
  • 日本にいる場合ネイティブになるには25年必要
  • 「相手が理解しやすい英語」を話す事が重要
  • TOEICは英語の基礎を作る意味のある勉強

目次

ネイティブスピーカーになる必要性とは

これから子供に英語を学ばせたいと思っている親御さんの中には「ネイティブレベルまで英語を話せるようになって欲しい!」と思っている方もいらっしゃるかと思います。

でも、ネイティブレベルになってどういうメリットがあるのか?を人に伝えられる方は少ない気がします。

私の経験談ですが、ネイティブレベルにこだわっている人ほど子供に英語を学ばせる目的や理由が薄いような印象を持っています…

(あくまで私の経験談なのでご参考まで)

しかしこの記事を読むと考えが変わると思います。

英語のネイティブは国際語としての英語が苦手で、国際的な環境で働き慣れた人たちからも理解してもらえない

(中略)

だが、人やモノが容易に国境を超えるようになった今、問われているのはむしろ、アメリカやイギリスで生まれ育った「ネイティブ」たちの英語力だ。世界中の多様な人々からなる国際的なコミュニティで、ネイティブたちは「英語」を適切に話せているだろうか?

皮肉なことだが、国際ビジネスにいちばん適応できずにいるのは、環境に応じて自分の英語を変えられない英語の「ネイティブ」たちだということが、数々の研究で明らかになっている。

ネイティブの英語はなぜ世界でいちばん通じないのか


現在、

英語を話す人の中でネイティブスピーカーは約3割と言われており、
あとの7割は日本人と同じで第二言語として英語を話しているそうです。

また、英語を学んだ事がある人が必ずぶつかる壁として「ネイティブスピーカーが何を言っているのが分からない!」というものがあります。

DMM英会話講師と話していても、
たまに

英語講師が「ネイティブスピーカーの英語は難しい」

と言う人もいます。

また、英語教材やWEBの記事などに書かれている

「ネイティブスピーカーがよく使う表現」も、ネイティブ以外は使わないため覚えたとしても利用する機会は稀

だそうです。

実際にWEBで見かけたネイティブ表現を非ネイティブに使ったとろこ「I’m sorry」と言われた事があります…笑

なぜ日本人はネイティブにこだわるのか

英語学習は主に

「reading」「writing」「listening」「speaking」

の4つに分けられることが多いです。

日本の英語学習は
「テストで良い点を取るため」
「受験に合格するため」の勉強がメイン

になっており「reading」「writing」を学校で学びますね。

その結果、

「listening」「speaking」の能力がほとんど伸びず、
「日本人は英語を勉強しているのに英語を話せない」

という状態になっています。

これが日本の英語教育の課題となっているおり、2020年から学校での英語教育に「listening」「speaking」と導入されるようになりますね。

日本人の先入観で、

日本人は「listening」「speaking」が苦手

ここができたらすごいっぽい

ネイティブレベルになった方が良さそう

という思考を知らず知らずのうちに作り上げてきたのだと思います。

また、英語がペラペラの人ってアメリカとかで活躍できそうなイメージもあるし、アジア人の話す英語に対してネガティブな事を言う人もいます。

こういった色んな観点での意見が交わってネイティブレベルになった方が良いにきまっているという先入観が出来上がったのかもしれません。

でも実際のところ、英語が話せる人の7割が第二言語なので、そういったネイティブが使う表現が伝わらない場合が多いという状況です。

重要な事は
どこで英語を使うか
何を英語で伝えたいか

です。

もしあなたの子供がアメリカの学校に入学する予定があるなら、ネイティブを目指した方が良いです。

なぜならネイティブスピーカーの話すスピードや流暢さに慣れておかないと何を言っているか分からないからです。

また、ネイティブでもアメリカ英語とイギリス英語は単語の綴りや発音が異なります。

簡単な例ですが、

・アメリカ英語のcan → キャン
・イギリス英語のcan → カン

と発音されます。

でも、とりあえず英語を学んでみたい、非ネイティブの人と交流したい、という目的あれば、ネイティブレベルを目標にしなくても良いと思います。

たぶん、英語学習が辛くなってきて挫折する可能性が高いです…

非ネイティブの英語の方が圧倒的に聞きやすいので、
英語初心者はとっかかりやすいです。

そして非ネイティブの英語がある程度分かるようになってきてからでも、ネイティブの英語の理解はできます。

焦らなくても全然問題ないです。

いやー、、英語学習に関してネイティブという言葉が独り歩きしている世の中ですね…

ディスるわけではないですが、英会話スクールの広告には「ネイティブ」という言葉が多様されているものも見ますよね。

私は、ネイティブレベルとか、生きた英語とか、何か良い印象を持つキーワードは逆に怪しく見えてきます… 笑

まず大事なのは英語を学ぶ目的設定サポートする事かなと思ってます。

なので、そういう訴求で広告を出している英会話スクールなら話を聞いてみたいですね。



ネイティブは世界的に分かりづらい英語

「どういう事?」と思うかもしれませんが、日本人に置き換えてみると分かりやすくなります。

例えば、日本人同士が数人で会話していて、そこに日本語がある程度できる外国人がいたとします。

恐らく日本人はまたにその外国人の日本語レベルに合わせるかもしれませんが、基本は日本語ネイティブのレベルで会話を進めます。

会話の中にはこういう言葉が多様されると思います。

・それやばいね
 →意味としては面白いとかすごいという意味で使う

・バカでしょ?笑
 →相手を馬鹿にしている訳ではなくふざけてて面白いという意味

・ディスってる?笑
 →バカにしているよね?という意味

日本語って難しいですよね。
これを聞いた外国人は会話に付いていくのは大変ですね。

日本語特有の表現でいわゆるスラング的な表現です。

英語のネイティブ同士の会話でもこういうスラングが多様されるので、非ネイティブから見るととても会話に交わりにくいです。

そしてネイティブの人達は、

「自分達が話している英語が本当の英語」

という意識で英語を使っているそうで、非ネイティブが会話に追いついてなくても周りに合わせる事はほとんどしません。

逆に「何で分からないの?」という感じで見られます…

そして日本人同士の会話と違うのが、非ネイティブの方が7割でネイティブは3割しかいないということです。

非ネイティブは相手が理解しやすいように丁寧な英語を使いますし、こういう状況なら非ネイティブ同士で話した方が気が楽ですよね。

非ネイティブは徐々に増えていくと思うので、いつかはネイティブ1割、非ネイティブ9割になる日が来るかもしれませんね 

日本語でのプレゼンでもそうですが、

重要なのは綺麗な発音で日本語を話す事ではなく、
聞き手の事を意識して理解してもらいやすいように伝える

という点ですよね。

ネイティブになるよりも重要な事

ネイティブ並にに流暢に英語を話せる事はとても素晴らしいです。

青谷正妥教授の著書に興味深い項目があったのでご紹介します。

英語圏の幼児は三単現のsを本当に理解するには6年くらいかかりますが、5歳児になるころまでに母語を聞く時間数は17520時間だそうです(Morley, 1991)。

これが現実ですので、平均的な英語学習者が10年・1万時間を要しても何の不思議もありません。 (P. 27)

英語学習論

 

海外で生活している場合、1日に英語を話す時間が10時間あったとしても、5年以上はかかる計算になります。

もし日本に生活していて1日に英語を話す時間が2時間だったとしたら、25年以上必要になりますね…

こう考えると25年かけてネイティブになる必要性ってあるのかな?と考えてしまいますね…

ただ、「心地よく理解しやすい会話」はそんなに時間はかかりません。

丁寧は文法で適切な言葉を選び、端的に伝えばOKです。

たまに「TOEICの点数が高くても英語が話せるようにはならない」という人もいます。

はい、とても気持ちわかります。私もそうなので。

でも、英語のTOEICのリスニングの問題はとても聞き取りやすい英語で構成されています。

まさに「理解すやすい英語」の模範事例のような内容です。

TOEICの勉強は決して無駄ではなく、「理解しやすい英語」を学びたいのであればとても有効的な学習になると思います。

英語学習の目標が抽象的な人であれば、TOEICの点数を目標値にすることもモチベーション維持にとても有効的です。

別記事で「英語学習の目標設定の大切さ」を紹介していますが、その目標に対して適切な学習方法を設定することもとても大事ですね。